人文・思想日本人

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人間の学としての倫理学 (岩波文庫 青 144-13)
人間の学としての倫理学の大切さは、読めば読むほど分かってくる。 アリストテレス、カント、コーヘン、ヘーゲル、フォイエルバッハ、マルクスと、誰がどういうことを言ったかはよく分からない。 しかし、問われ......
倫理学 1 (1) (岩波文庫 青 144-9)
教科書にしたい、などと言うと何か古い価値観に縛られているなどと言われそうですが・・・。それでも倫理、というものに関してそれが単に固定化して恣意性のある要素だ、と一面的に捉えるのではなく、なぜそのよう......
ハイデガーと和辻哲郎
これは、著者のドイツの大学での博士論文です。 和辻哲郎の思考方法を紐解くところに甘さがあり、和辻が理解したハイデッガーの解釈が、 私が読んだ限りでは正確ではないと思いました。 日本語の翻訳がどうなっ......
和辻哲郎の面目 (平凡社ライブラリー)
和辻の「図式化の論理」を支えているものは、天賦の直観力、あるいは、イデアを見る眼による。和辻の著作は、瑞々しい感覚に満ち溢れている。更には、事柄そのものの論理が、極度に単純化された鋭い図式化に基づ......
遺産としての三木清
京都学派を代表する哲学者である三木清に関する研究論文集です。三木清に関する書物、研究書は数多く出版されています。また、全集も発売されています。今更、三木清と思いますが、彼の思想はあまりにも壮大で、......
三木清 新装版 (近代日本の思想家 9)
本書は過去にUP選書として出版された物の新装版です。既に三木清の書物は色々と出ています。本人が書かれたものも多く出版されています。本書はこららを読む前に三木清の思想をざっとおさらいすることが出来ま......
三木清東亜協同体論集 (こぶし文庫 47 戦後日本思想の原点)
さて、ここ数ヶ月に三木清の本が多く出されています。これも時代が求めているのでしょうか。この作品集は「三木清著作集」から選び抜いた物を纏めたものです。原文のまま収録されていますので、伏せ字や××と言......
東亜協同体の哲学―三木清批評選集 世界史的立場と近代東アジア
さて、先の大戦で刑務所で疥癬をうつされ死亡した悲運の哲学者である三木清の批評論が出ました。昨年には戸坂潤が東洋文庫から出ましたが、こういう時代だからこそ時代の鏡として読むべきなのでしょう。三木は戸......
人為と自然―三木清の思想史的研究
さて、最近とかく三木清、戸坂潤に関する本が出版されています。この本も三木清の思想を研究した本です。この本では三木清が歩んだ思想の変遷などを取り上げ考察されています。処女作「パスカルに於ける人間の研......
三木清と丸山真男の間
未だに影響を持っている丸山眞男と悲劇の哲学者である三木清に関する本です。まず、先日発売された岩波新書を考察し、三木清が唱えた構想力を考察しています。それと関連づけて丸山眞男を考察しています。意外と両......
三木清の存在論
三木清に関する研究書はあるけれど、これだけ切り口が斬新勝つ大胆な書物は無い。非常に綿密な文献考証と考察がなされており、読む側を引きつけてなりません。それに今まで違った考察「存在論」としてとらえている......
帝国の形而上学―三木清の歴史哲学
興味深く読み終えることができました。見出しは三木清の歴史哲学と限定されていますが、全体像に迫ろうという姿勢であるようにみえます。同時代人の思想との類似の指摘とか、後代からの評価とか、著者が間口を広......
創造する構想力 (京都哲学撰書)
三木清の代表的著作でありながら、全集の第8巻として以外では長年入手できず、岩波からは2冊本として復活した「構想力の論理」を、表記を現代化し、章の下位区分に新たなタイトルをつけたものである。「構想力......
人生論ノート (新潮文庫)
「努力家型の成功主義者は、決して軌道をはずすことがない故に、それだけ俗物として完全である。生きることがそもそも冒険であるという形而上学的真理を如何なる場合にも理解することのできない人間である」人間が......
佐久間象山―幕末の明星
幕末に黒船でペリーが来航した。 その時、ペリーが唯一丁寧に挨拶した日本人がいた。 それが、佐久間象山。 ペリーはいう。 ”あのオーラに圧倒された” ”この時代に天下を照らす明星になる”という志が......
評伝 佐久間象山〈上〉 (中公叢書)
話はいきなり象山暗殺のことから始まる。「人斬り彦斎」こと河上彦斎が象山暗殺後、ぷっつりと人を斬るのをやめた。なぜか。そして象山暗殺の理由は? 序章はそのように始まり、象山の思想が第一章から示されてい......
武士道の倫理―山鹿素行の場合
本書は、私たち日本人にとって得る所の多いものです。 漢字離れが叫ばれる現代、古典的な表現が多彩であるというだけでも、 価値の高い書物であると言えるでしょう。 喜ぶべきことは、あらゆる漢字にルビ、つ......
西田幾多郎―「絶対無」とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)
私は昔、大学院で西田哲学に学び、世界観や自己のとらえかたが360度(180度ではなく。全てがそのままで全てがかわって見えるようになった。とらわれがなくなった)変わった者です。西田哲学を読むのには苦......
宣長学講義
吉川幸次郎「本居宣長」や小林秀雄「本居宣長」、丸山真男「古層」や加藤周一「日本文学史序説」による本居宣長論はいずれも視野が広く、学者としての見識も広く、読んでいて感動するところが多い。しかし子安氏は......
やさしく読む国学
国学について大変よくまとめてある本です。ただ、書き方が国学風ではなく、西洋学問風なのが目障りですが。国学ですと、師筋をきちんとして先生は先生と申し上げるのですがこれが全て呼び捨て、出版社から原稿の......
ハイデガーと和辻哲郎
これは、著者のドイツの大学での博士論文です。 和辻哲郎の思考方法を紐解くところに甘さがあり、和辻が理解したハイデッガーの解釈が、 私が読んだ限りでは正確ではないと思いました。 日本語の翻訳がどうなっ......
思想の身体―死の巻
この本自体はそれほど大きなものではないから、個々の論文に深みを期待することはできないが、それぞれの論者が現在どのように「死」という思想上の問題に取り組んでいるかを知るには、たいへん便利で手ごろな一冊......
TN君の伝記 (福音館文庫)
「歴史の教科書ではさらっと流してしまう一つの事実の背景に流れる壮大な男のロマン!」なんてよくある伝記のキャッチコピーが霞むほどの名作。なだいなだの語り口が存分に伝記という形式に調和していて、あっとい......
一年有半・続一年有半 (岩波文庫)
喉頭がんにより、余命一年半と「死刑の宣告」を受けた中江兆民の遺言と目される内容である。一年半を「余は極めて悠久なり」と考えるほど余裕があるゆえ、その文章に悲壮感は感じない。「一年有半」では、日々思う......
丸山眞男八・一五革命伝説 増補・新版 (松本健一伝説シリーズ) (松本健一伝説シリーズ 6)
本書は著者が丸山真男の思想を、とくに丸山にとっての1945年8月15日の意味を中心に、個人的な思い出と共に論じたものである。1973年から2008年までの文章が収められている。 本書の特筆すべき......
悩む力 (集英社新書 444C)
「王様のブランチ」で紹介されていたのを見て、すぐに買いました。 読んでいて、夏目漱石の生きた時代から100年…私たちはいまだに悩んでいて、情報が増え、生き方が多様化したぶん、生きづらく感じることも......
近代日本の社会科学―丸山眞男と宇野弘蔵の射程
さて、本書は日本の社会科学の分野で今も燦然と輝く丸山眞男と宇野経済学の創始者である宇野弘蔵に焦点をあてて考察しています。著者は日本が読めるみたいですので、日本語の文献から引用もあります。進歩的知識......
丸山眞男―日本近代における公と私 (ちくま学芸文庫 マ 26-2)
丸山真男論の古典(?)といえば、吉本隆明のそれ。以来、簡単に言えば、ハートの無い頭だけ良く廻る嫌な奴、という先入観の下に、片言を取り上げては、批判し、最後は人格批判に収斂するのがお定まりになった。或......
丸山真男の思想がわかる本―「日本の思想」から「古層」までわかる! (ポケット解説)
力の限り良き事を為せ。何ものにもまして自由を愛せよ。たとえ王座のきざはしにあるとも、絶えて真理を忘れるな―ロマン・ロラン『ベートーヴェンの生涯』(三谷太一郎氏の追悼文から引用) 当書を著した......
丸山眞男回顧談〈上〉
通り一遍のレビューでは、この本の値打ちを紹介することはできない。言うならば「丸山真男が語る昭和史」である。丸山政治学に対しては全肯定ではない読者でも、丸山氏の学識とその巧みな話術には脱帽するだろう。......
三木清と丸山真男の間
未だに影響を持っている丸山眞男と悲劇の哲学者である三木清に関する本です。まず、先日発売された岩波新書を考察し、三木清が唱えた構想力を考察しています。それと関連づけて丸山眞男を考察しています。意外と両......
丸山眞男―リベラリストの肖像 (岩波新書)
初めて丸山の評伝を読んだ。丸山のいくつかの作品を読んだが、把握の難しいものもあった。著者が丸山をどうさばくか期待しながら読んだ。だが、なんとなく失望させられた。 先の評伝、和辻の場合は、読ませたから......
丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)
戦前戦後の政治状況を踏まえた丸山論なのだが、それだけにとどまらない内容で一気に読んだ。西欧化されたインテリと大衆のギャップこそが日本の暴走を許したとし、大衆のマス・インテリ化を進歩の鍵と考えた丸山は......
丸山眞男とマルクスのはざまで
正統派マルクス主義政治学の旗手として一世を風靡した田口富久治氏の研究者としての自己総括の書である。興味深くむことができるが、納得できない部分も残った。紹介に「世界と日本のコミュニズム運動やマルクス主......
平田篤胤 知のネットワークの先覚者 別冊太陽
平田篤胤という人がいかに幅広い研究をしていたかを大まかに知ることができます。かなりマニアックな本で平田篤胤が残した膨大な資料や挿絵などが写真で多く掲載されています。道教で秘法としている霊宝五岳真形図......
稲生物怪録―平田篤胤が解く
夏は妖怪が元気になる季節。怪談とホラーとの決定的な違いが判る一冊ではないかと思う。天井から青瓢箪がぶら下がる怪、畳のヘリが反り返る怪、串だんごのように刺さった頭がぴょんぴょん跳びはねる怪・・可愛らし......
クマグスの森―南方熊楠の見た宇宙 (とんぼの本)
南方熊楠の読み方さえ知らなかった熊楠初心者にとっては、非常に親切な本でした。 植物や博物館についての本を読んだとき、何度も出てくるこの名前の主が、ここまで幅広い好奇心を持ち、実際に縦横無尽に動き回っ......
偶然のチカラ (集英社新書 412C) (集英社新書 412C)
「いざ頼りになるのは、先天的に与えられたものではなく、自分の力だけで獲得されたものだけだ」 「相手の仕事が順調なときに恋に落ちたとすると、もし相手の仕事がうまくいかなくなったときには、その落差の分だ......
南方熊楠菌類図譜
絶賛の声があるようだが……はたして。 まずこの本は明治期の巨人・南方熊楠のキノコ図譜を芸術作品として扱っておられるという点が一点。つまり、学術的に価値が高いにもかかわらず、その点についてはあまり触......
森のバロック (講談社学術文庫)
中沢には昔、期待させられたが、結局の所、大衆に口あたりの良い週刊誌的知を提供するひとで生涯を終えることがわかったいま、中沢に何の期待もない。本書を途中まで読んだところで、 熊楠についてもっとよく知り......
南方熊楠―梟のごとく黙坐しおる (ミネルヴァ日本評伝選)
著者は、1971年から1975年にかけて出版された南方熊楠全集の校訂をされており、また1993年からは南方邸に残された資料を13年にわたって調査し目録を刊行されたそうです。実に40年近い歳月を南方に......
南方熊楠英文論考「ネイチャー」誌篇
「東洋の星座」など、今や西洋文明基軸での思考にすっかり慣らされてしまっている我々の脳みそにガツンと来る論文あり、「ムカデクジラ」など題名だけでワクワクさせられる論文あり、ともかく、南方熊楠のとどまる......
南方熊楠の森
翻刻のつづきが是非みたい! 続刊がでたらすぐ買います。写真も新旧とりそろえてボリュームあった。CD-ROMのデータベールはけっこう遊べて、熊楠直筆菌類図譜の細部ドアップまで見れて良い。至近距離から熊......
南方熊楠と「事の学」
非常に斬新明快な論理の展開とリズム感が気に入った。語ることなどできない超人と思っていた熊楠が、非常に近親感の持てる、生きて苦悩する思想家としてしての一面を理解することができた。 主題の「事の学」......
ガイアの樹―南方熊楠の風景
ここに書かれているのは、たしかに、クマグスについての論文ではありますか、深読みできるあなたたちのように優秀な方々ならば、この論文がギリシャ以来の哲学の歴史を批判的に批評しており、またその結果もたらさ......
十二支考 (上) (ワイド版岩波文庫 (220))
かつてこれほど面白い本があっただろうか? 歩く百科事典、世界三大碩学のひとりといわれた南方先生の広くかつ深い知識が如何なく発揮されている歴史的名著。 初めて読むと、話があちらこちらに飛び、何が言いた......
偶然と驚きの哲学―九鬼哲学入門文選
木村敏さんや鷲田清一さんらも頻繁に取り上げられていらっしゃる、九鬼さんが「偶然性」について書かれた書物を、コンパクトにまとめられた書籍です。 面白いです。結構いい値ですが、装丁も良くさほど分厚い本......
「いき」の構造 (講談社学術文庫)
恋愛は哲学者の不得意分野といわれる。ゲーテ、ピカソといった芸術家たちに比して、恋多き哲学者という話はまず聞かれない。ニーチェの痛ましい片思いもさることながら、スピノザがラテン語を一少女に教えていたこ......
「いき」の構造 他二篇 (ワイド版 岩波文庫)
谷崎潤一郎という男が、その女好きを、たとえば『細雪』という文学に結晶させたように、九鬼周造という男も、それを、『いきの構造』という哲学に結晶させた。と、言っても、まんざら間違ってはいないように思いま......
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